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2010年5月14日 (金)

大田 岩井製作所 蒲南茶荘

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皆さん、こんにちは。大田のYOKOこと野口真代です。
私が読んでいる漫画「ナツちゃん」って、凄く面白いんですよ。
実はこれ、鉄工所をテーマにした下町の人情溢れる漫画で、
大田区の町工場の協力を得て描かれたと書いてあります。
これを読んで、私もこの街の町工場と、
そしてここで暮らす人達に興味が湧いてきちゃいました。
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まず私が訪ねたのは大田区役所。
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ここは大田区役所の3階。
無数の工業部品が、天井から吊るされています。
これ工業部品のテクノコスモスって言うアート作品なんですって。
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国産のロケットエンジンの先端部分とか、
国産旅客機YS-11のプロペラとか、
これみんな大田区の町工場で作ったって聞いてさらにびっくり。
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続いて訪れたのは大田観光協会
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事務局長の栗原洋三さんにお話をお伺いしました。
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コレは、工場見学の観光マップ。
工場見学の観光マップって面白い。
工場見学を受け入れてくれる町工場の観光マップなんです。
町工場が、大田の町興しに一役買っているってわけですね。
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そして大田区では今、町工場の腕に技を持つ職人さんを
表彰しているんですって。
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大田区は都内で最も工場とその従業員の数が多い街。
しかし、その半数が従業員が1人から3人の町工場だそうです。
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そんなたった一人の町工場が、
京急蒲田駅に近い住宅街の一角にありました。
岩井製作所です。
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ホントに住宅地の一角にあって、注意をしていないと
見逃してしまうほど、工場っぽくない佇まいなんです。
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岩井仁さん、73歳。
あの大田の工匠100人に選ばれた旋盤加工の職人さん。
この日も、なにやら煙を立てながら鉄の固まりを削っていました。
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岩井さんは、金属の声を聴くといいます。
金属の音ではなくて、金属の声。
その声を聴きながら、37年間、金属を削り続けてきました。
旋盤加工の技では業界ナンバーワン。
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岩井さんの凄さは、この町工場でたった一人で作ったもの。
例えば、新幹線の傾きが抑えられえてスピードを速くすることができたシリンダー、
日本で始めて成功した東海村原子炉の核燃料棒を制御するシリンダー、
最近では、瀬戸大橋を吊るワイヤーを制御するシリンダーなど、凄いものばかり。
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仕事仲間がすぐそばにいて、
皆で支えあって仕事が出来るから大田で町工場を続けてきたと言う岩井さん。
そんな職人さんが沢山いるという暖かい街、大田の魅力を再発見しました。
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岩井さん、どうもありがとうございました。
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岩井さんがずっと暮らしながら見てきた呑川。
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呑川にスゴいモノがいました。
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呑川にカメ!
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そしてもうひとつ...
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夫婦橋親柱
夫婦橋は、江戸時代初期に書かれた、
「東海道分間絵図」という書物にも出てくる
歴史の古い橋です。
この親柱は、第一京浜国道整備のため、
大正13年に完成した夫婦橋のもので
昭和58年に橋の拡幅、呑川護岸工事にともない
取り外されました。
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長い間交通の大動脈を支え、
地域の変化を見続けてきた橋を記念し、
親柱を保存することになったそうです。
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この呑川を渡って岩井さんの工場から反対側の住宅地に、
また違った技を見せてくれる方がいると聞きました。
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訪ねたのは、老舗の御茶屋さん。蒲南茶荘
ここでは、代々受け継いできた方法で、
産地が違う様々なお茶の葉を掛け合わせて、
このお店独自の味を作り出しているんですって。
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ご主人の鈴木秀博さんは曾お爺さんから
お茶のブレンドの技を受け継いできた3代目。
お茶のブレンダーとして身体の五感を研ぎ澄まし、
目でお茶の色、鼻でお茶の匂い、
そして、舌でお茶の味の違いを見極めます。
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その見極めの技にこだわりがありました。
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お茶碗の位置を微妙にずらして、良し悪しを評価しています。
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私も味見させて頂きましたが・・・。
どのようにブレンドしたら良いのか見当がつきません。
長年の経験と知識がモノをいうのですね。
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鈴木さんは今、息子の和貴さんに
代々受け継いできたブレンドの技を継がせたいと思っています。
しかし、お茶の葉を入れて飲む習慣が最近揺らいでいるんだそうです。
ペットボトルに押されているんですね。
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お茶を取り巻く厳しい環境に、
和貴さんは新しいお茶のイメージを伝えようと、
自分で写真を撮ってブログを立ち上げました。
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職人の技を通して受け継がれていく
日本の技術や、お茶の一滴の伝統を守り、
新たな世代へ受け継いで行こうとする姿に、
この街の素晴らしい可能性を感じました。
            

 

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コメント

はじめまして。
特集されているお茶屋さんへ最近寄らせて頂いた者です。
長らく、Blogのみでのお付き合いでしたが、
今回、Giftを通じて初めてお店を訪問する機会を得ました。
今月初めのことです。
Giftはとっても喜ばれ、配慮に満ちたお店です。
時代に合わせたビジネスモデルを構築しようと奮闘されている若旦那をBlogから応援です!

投稿: ひでくん | 2010年5月27日 (木) 00時53分

YOKOさんはじめまして。

「ナッちゃん」の作者のたなかじゅんです。
拙著を取り上げていただいてありがとうございます。
こちらこそいつも大田区の人たちにはお世話になっています。

このサイトは「大田の工匠」の一人(有)ふじさんの社長に教えてもらいました。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: たなかじゅん | 2010年7月 1日 (木) 14時58分

はじめまして。
その㈲ふじさんです。
たなかじゅん先生や工学博士と一緒にモノ作りの
楽しさを伝える活動をしています。
もしよかったら一度お遊びにいらしてください。
弊社のある西六郷は多摩川の土手に近くて
近所にはいい商店街もあるとってもよい場所ですよ。

投稿: ふじさん | 2010年7月 1日 (木) 16時52分

「㈲ふじさん」さん、たなか先生、
コメントありがとうございます。
まさか先生からコメントを頂けるなんて
思っていませんでした。
また、是非とも「㈲ふじさん」さんへ
近々お伺いさせて頂きます。
こちらこそ、今後共、宜しくお願い申し上げます。

投稿: YOKO | 2010年7月 2日 (金) 19時07分

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受信: 2010年5月17日 (月) 09時56分

» 新茶の季節にお茶屋さんを訪問 [hideki_shino_with_SGL]
お正月の風物詩、箱根駅伝。その重要な通過点である、国道15号線、通称:第一京浜 京浜急行・蒲田駅踏切。この踏切の手前を静かに流れる川があります。その川辺から裏通りにお店を構えるお茶屋さん。暦の上では『夏』。 立夏。とっても暑い日でしたが、Giftを求めて愛車を転がしてきました。訪問した茶処は、蒲南茶荘。(サイトはこちらです。)... [続きを読む]

受信: 2010年5月27日 (木) 00時54分

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