大田 北嶋絞製作所 町工場と環境と次世代と
皆さん、こんにちは。大田のYOKOの野口真代です。
私がいま読んでいる漫画「ナッチャン」って凄く面白いんです。
実はこれ、大田区蒲田の町工場を舞台に描かれているんです。
で、その蒲田地区って、羽田空港がある東京湾や、
それに注ぐ多摩川など自然がある一方で、
日本の産業を支える町工場が沢山あって、
とてもユニークなんです。
自然と町工場、ちょっと異質なんだけど共存しちゃってる。
そんな街に興味を覚えちゃいました。
今年秋に始まる羽田空港の国際化。
その飛行機の部品などを作ってる町工場が、
羽田空港側の京浜島にあると言うので、訪ねてみました。
北嶋絞製作所。
この会社は、金属板を型に併せてへらで絞って加工していく
日本でも有名な町工場。
へら絞りは、梃子の原理。金属板を金型に合わせてセットし、
そのへらに自分の体重をかけて、へらを金属板に押し付けながら、
金型に合わせて加工します。
その絞る技術はまさに職人技。100分の1ミリ単位まで正確に、
五感を研ぎ澄ませて絞ります。大きなものはパラボラアンテナから
果ては医療器具まで、なんでも絞ります。
こちらは、社長の北嶋寛さん。
「毎日が一年生」とお話されていたのが印象的でした。
へら絞り。私も体験させてもらうことにしました。
私が持っている「へら」も手作りだそうで...
これ結構重たいのです。
金属は生きてると言います。
その金属と対話しながら絞るのだそうです。
金属に「へら」を押し当てていくと、
円盤状の金属がみるみるうちに形を変えていきました。
まるで粘土を指で押し潰した時の感覚です。
この金属を
このように加工しました。
この日、長野県の小学生たちが修学旅行で工場を訪ねていました。
子供たちにとっても初めてのへら絞りの体験。その表情は真剣そのもの。
日本の将来を考えて、モノづくりの面白さを子供たちに伝えたいと言う北嶋社長。
子供たちは皆、絞りの技に感激の様子でした。
北嶋社長、どうもありがとうございました。
今から8年前、羽田空港に近いここ大田の多摩川に現れた
アゴヒゲアザラシの「たまちゃん」。
町工場と自然との意外なつながりにびっくりです。
その「たまちゃん」がきっかけで、
区民が参加して自然観察とゴミを拾う清掃活動を始めたんですって。
その「多摩川干潟プロジェクト」を始めたのが、
NPO地域パートナーシップ支援センターで、今年で6年目。
地元の子供たちと供に、春から夏の大潮の日に干潟へ足を運んでいるそうです。
ここには、様々な生き物が生息しているそうですよ。
で、流石、大田区。ここにも町工場とのつながりがありました。
捕獲した生き物を観察する容器は、
大田の町工場が廃材を再利用し提供したんだそうです。
至る所に蟹がいました。

その他にも貝や魚、そして鳥など、ここ大田にも自然が一杯。
子供たちがこうして自然の生き物と出会えるのも、
多摩川パートナーシップのお陰ですね。
大田を流れる多摩川の自然を再発見しました。
そして自然観察が終わったら、その自然に感謝して清掃活動です。
干潟を将来、子供たちが裸足で遊べる公園にしようと言うのが
このプロジェクトの目標の一つです。
まだまだゴミが埋まっています。
次の世代へ自然環境を作る大田の夢を見ました。
羽田空港と目と鼻の先、昭和島にある東京都下水道処理施設の屋上に、
もうひとつの大田と自然の話があると言うので訪ねてみました。
野鳥の観察を通じて自然環境の保全に取り組む環境カウンセラー、
増田直也さん。厳しい眼で何かを観察していました。
リトルターン、日本名でコアジサシは、全長25センチのカモメの仲間。
春から夏にオーストラリアやニューギニアから一万キロ、
子育てのために飛んできます。
それが、なんと絶滅危惧種!で、なんて、愛らしい!
その絶滅危惧種の渡り鳥が、
何で町工場と目と鼻の先の昭和島に子育てに来るのでしょうか?
ここにコアジサシが巣を作って子育てをしている事を
増田さんが偶然見つけたのが、9年前。
周りの環境が改善され、餌が豊富だと言うことが、
適しているらしいのです。
増田さんたちは、NPOリトルターン・プロジェクトを立ち上げて、
玉砂利を敷くなど環境を整備して、子育てを応援しています。
コアジサシではなく、同じ様にここで営巣するコチドリの卵を見つけました。
リトルターン・プロジェクトは、広報活動の一環として、時々観察会を開催しています。
町工場とコアジサシに感動です。
これからの世代の方々が、こういう活動を引き継いで
自分達の住む環境の中で暮らしていける様な
自然環境を残していってくれればと感じました。
今回私は、大田の皆さんが、モノづくりや自然と環境の大切さを
それぞれ次の世代へ継ごうとする熱い思いを感じました。
大田の人って熱いな~!
当ブログでは、皆様からの魅力溢れる、素敵な地元の情報をお待ちしております。
どしどし、コメントしてくださいね。宜しくお願い申し上げます。
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コメント
またまた拙著を、しかも大田のYOKOさんが
読んでいるところの写真つきで取り上げていただいて
ありがとうございます!
感謝感激です!
投稿: たなかじゅん | 2010年7月14日 (水) 00時56分
たなか先生コンニチハ。
コメントして頂き、ありがとうございます。
近々、お会いできるのを楽しみにしています。
投稿: YOKO | 2010年7月28日 (水) 16時58分